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2008年11月14日 (金)

三浦雄一郎氏の金言

11月1日に新宿御苑で行われた環境イベント『LIFE STYLE FORUM2008~地球と共生するくらしかた」 のMAKE the RULEの企画で三浦雄一郎さんのトークショーのお話を記します。

(MAKE the RULEとは、地球温暖化防止にむけてCO2を減らすことが報われる政策・法律を作ることを目指したキャンペーンです)。

もったいないですが、かなり短くしていますのでご一読を。(._.)アリガト。

75歳で今年5月、70歳代で二度目のエベレスト登頂を果たした三浦さん。

これまでの命知らずの大冒険を塗り替える大記録をなしとげた三浦さんの

夢を叶えるための目標設定の大切さ

●半世紀にわたり見てきたヒマラヤ温暖化の実情

を軸に伺いました。(インタビュアー櫻田)

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Q,エベレストってどんなところですか?

A,あっと言う間に気温が変わります。体感温度で100度の差。空気の薄い高度では太陽熱をもろに受けるので7300mあたりで気温が50度を超えます。焦げ臭い感じ。地球の温暖化どころか高温化。40年前に行った時は最高気温が40度くらいだったと思うます。暑いと思うと一転一瞬のうちに曇って吹雪になると風も強烈で体感温度で-50度くらいになります。

Q,氷河は40年前と比べてどうなっていますか?

A,明らかに溶けています。氷河湖が溶けて、下に暮らす人々が洪水にみまわれる危険が高いです。堤防を作るには莫大なお金がかかりますし、車が入れるような土地でもありません。地元の人たちはなすすべもないのが現状です。もし、いくつもの氷河湖が溶けて決壊すれば、10億人を超える人が命の危険にさらされることになるかもしれません。洪水だけでなく、飲み水枯渇の恐れも考えられると思います。

Q,70歳でエベレスト登頂をなさってから2度心臓の手術をなさっていますが、今年、75歳で再び登頂。心と身体はどうなっているのですか?

A,身体は普通の人以下だと思います。不整脈、今晩死んでもおかしくない狭心症・・・65歳の時は不摂生すっかり生活習慣病になってしまった。500mの山にも登れないくらいでした。でも、ものは考えよう。500mも登れない僕がどん底から変身しながらエベレストの頂上に立ったら、こんなに面白いことはない、と。ここからは進歩あるのみ、と。

Q,夢をかなえるコツはなんですか?

A,あきらめずに、目標を夢を持って、なにより、その過程を楽しんでいます。まったく山に登れなくなってしまった時、このあたり新宿御苑や明治神宮、代々木公園もよく散歩しました。この一歩がエベレストの頂上につながる、と思うと楽しいんです。何度挫折したっていいんです。3か坊主でも、十日しか続かなくってもいいんです。目標や夢を持ってさえすれば。またチャレンジすればいいんです。一歩一歩、少しずつ。

Q,夢をが叶った瞬間、エベレストの頂上地上8,848mはいかがでしたか?

A,宇宙に一番近いところです。濃い濃い青です。インド、パキスタン、チベット、ブータン・・・地球をひと回り見渡せる光景でした。

Q,すでに次の目標設定、夢があるのですね?

A,2013年80歳でも登頂を目指します。家族に駄目と言われたら家出してでも登ります、と言いました(笑)。

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(一時間半のお話のほんの一部です。またインタビューさせていただいた私のメモと、『75歳のエベレスト』三浦雄一郎著・日経プレミアシリーズを参考にさせていただきました。)

三浦さんは、片足2キロの登山靴と片足2キロの足首の錘にリュックという、三浦さんいつものスタイルで新宿御苑に来てくれました。歩幅が大きくゆったりした歩き方なのですがスピード感があり、とてもとてもかっこよかったのです。誰に対しても全く変わらない接し方で、これほどの偉業を成し遂げられた方なのに、ちっとも偉そうではなく、柔和で何でも受け入れてくれるような暖かい優しい方でした。ご自分の偉業を、作業(夢を作る業;櫻田思うに)と捉えていらっしゃる感じで、純粋に面白がって楽しんでおいででした。

温暖化防止という、とてつもない大きな目標に向かう我々人類もあきらめなければ、一歩一歩確実に目標を達成できる・・・、日々の暮らしのなかでも仕事も家事も子育ても毎日を一歩一歩を楽しむ・・・そんな、喜びを伝えてくれました。

それと同時に、一歩でも、進まなければ、進まない始まらない・・・ということだと思います。

これは、「0」と「1」の差。「有る」と「無い」の差ではないでしょうか。

0,000000000001でも「有る」。

「挫折しても三日坊主でもいい」。想いのかけらは「有る」のだから。

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