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2013年3月11日 (月)

3月11日に寄せて

3月11日に寄せて
写真の福島県石川町立野木沢小学校の皆さんのほっとしたような笑顔!

その笑顔の理由が、今日お伝えしたいことです。

今年の低炭素杯の環境大臣賞のトロフィーは、福島県石川町立野木沢小学校の六年生の皆さんがほとんどの過程で関わって手伝って下さいました。

仕上げは、環境を考えるアート製作をなさっているQUPOの斎藤さんです。


昨年のトロフィーは、宮城県石巻市立湊小学校の六年生の皆さんが協力して作って下さいました。湊小学校も津波の被害を受けた中、それまで自分たちの生活を形作っていた所謂「がれき」を使って卒業制作としての自分と向き合うトロフィーと、さらに同じ材料で低炭素杯のトロフィーも製作に協力してくれました。


昨年、その石巻市立湊小学校の皆さんが協力してくれたトロフィーを環境大臣賞のトロフィーとして受け取った方の一人が、福島県石川町で種苗会社を営む仲田さんでした。

仲田さんは、福島県で風評被害にあい、経営再建に奮闘なさる中、石巻の湊小学校の皆さんの気持ち、福島の子どもたちの気持ちを未来へ繋げようと、関係の深い福島県石川町立野木沢小学校の皆さんと共に、今年の低炭素杯のトロフィー製作にボランティアで取り組んで下さいました。


仲田さんや野木沢小学校の先生方、お父さんお母さん方、そして六年生みなさんは、石川町内の寿命の近い樹齢百年のモミジの木を切り、皮を剥ぎ、放射能の除染をし、細かい部品を作り磨きました。

仕上げは、前出のアーティスト斎藤さん。

昨年も今年も、震災後、どう、生きていくのか少しずつ動き出した小学生の皆さんを応援する周りの大人たちがいました。「みんな頑張ってる、よく頑張ってくれたよ、そしてこれからを生きていく力をつけてほしい」そんな、叫びにも似た応援エールによって今年の企画も実現したのだと思います。


仲田さんが教えてくれたモミジのこと。福島には、日本在来のモミジの26種類のうち、23種類があるそうです。

日本の南と北のモミジが交差するところが、福島であると。

福島を象徴する樹木、モミジの持つ意味。

その、モミジでふるさとに育つ子どもたちがトロフィーを作る意味。


そして迎えた東京の国際会議場での低炭素杯2013の表彰式。

すぐには、言葉にならないかもしれない気持ちまでも込められた低炭素杯のモミジのトロフィーは、より良い社会への強い願いを携えて、野木沢小学校の皆さんから全国の各地域で頑張る方々へ手渡されたのです。


そのプレゼンターとしての役割も終えた野木沢小学校の皆さんの笑顔!!

ちなみに、写真をとってくれたのは仙台のNGO MELONの小林さん。

昨年の
「がれき」のトロフィー、今年の「モミジ」のトロフィー。


このトロフィーの持つ意味を考えます。


これらのトロフィーは、メディアです。
メッセージを伝える静かなメディアなのです。

東日本大震災を、津波を、原発、放射能、風評被害を語り続けます。
そして、忘れてはいけないのは、そこにある人間の姿も伝えていること。


必ず製作に、込められているのは希望であり、未来であり、学びであり、笑顔です。


この先、これらのトロフィーは、何十年、何百年とたとえその形がなくなったとしても、声なき思いを語り続けるのだと思います。

耳を、心を傾けさえすれば、いつでも静かに語りかけてくれる。

そんな存在なのだと思います。

震災後の各地域での取り組みは、低炭素社会という枠組みを広くし、震災後だからこその意味を込めた取り組みでした。


エコであり、日々の暮らしを見つめ直すものであり、町づくりであり、人材育成であり、持続可能な社会であり、持続可能な地球であり。


被災地域も、そうでない地域も


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